【RHO3分健康講座】第15回「トランス脂肪酸で認知症リスク増加 日本人対象の10年間の研究」

皆さま、お久しぶりです。記事の間隔が空いてしまいましたね。

あっという間に年末になりました。年末は親戚で集まってゆんたくし、日頃の疲れを癒す機会かと思います。美味しいものもたくさん食べてしまう時期ですね。

しかし、ここで食べ過ぎては今後大変なのは、皆さん分かってはいるはず。

今回は、食べ過ぎでしまうお菓子によく含まれている『トランス脂肪酸』についてお伝えしますね。

トランス脂肪酸とは?

以前このブログでも『トランス脂肪酸』の話題は一度扱っています。

トランス脂肪酸は簡単に言うと、マーガリンやショートニングに含まれている脂質です。
様々な健康被害が指摘され、海外では、使用制限も出ている国もあります。

よろしければ、参考に読んでみて下さいね。
第10回 『トランス脂肪酸について』  
第11回 『トランス脂肪酸について②』

トランス脂肪酸の摂取で認知症のリスクが増大!

 そんなトランス脂肪酸の健康被害のうちの1つ、“認知症”に関して、日本人1600人を10年間研究した論文が発表されました。

“Neurology”という有名な雑誌に、2019年11月26日に掲載されています。
以下、内容の抜粋です。

九州大学は、「久山町研究」の追跡調査のデータを用いて、血清中のトランス脂肪酸(エライジン酸)濃度の上昇が認知症発症と関連することを突き止めた。
「久山町研究」は、福岡県久山町と九州大学の共同研究として、久山町の住民を対象に、1961年から行われている疫学調査。
40歳以上の全住民を対象にした健康診断結果のデータを蓄積しており、健診受診率や剖検率、追跡率が高く、日本を代表する精度の高い研究として注目されている。
 研究は、九州大学大学院医学研究院の二宮利治教授、本田貴紀助教、および神戸大学大学院医学研究科の平田健一教授らの共同研究グループによるもの。
その結果、血清のトランス脂肪酸濃度が上昇すると、全認知症およびアルツハイマー型認知症の発症リスクは、ともに最大で1.6倍に上昇した。

https://n.neurology.org/content/93/22/e2053 より引用

Take Home Message

認知症になると、家族の顔も分からなくなり、自分がご飯を食べたのかどうかも分からなくなり、、、共に過ごす家族も辛い思いをします。

手にとったパンやお菓子の裏を見て「あ、これにはショートニングが入っているな」と認識して頂くことから、認知症予防は始まると思います。

少しの努力が大きな結果に繋がります。

皆さんの健康を願っています。

「RHO3分健康講座」

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この記事を書いた人

三上華奈
RHO副代表。琉球大学在学中からRHOの活動に参加。
琉球大学医学部医学科を卒業し、現在は大阪で医師として勤務。