【RHO3分健康講座】第14回「砂糖入り飲料でがんリスク増大 シンガポールでは広告制限等も」

ドリンクを飲む女性

飲み物に含まれる砂糖の量は?

何気なく飲んでいる飲み物にどれくらい砂糖が含まれているか、皆さんご存知でしょうか?

ジュースや炭酸飲料は、なんとなく砂糖が多そうなイメージはあるかと思います。しかし、一見砂糖が少なそうな缶コーヒーや、健康を訴えるお酢のドリンク、飲むヨーグルトなどにも、多くの砂糖が含まれています。

成分表示を見てみて下さい。その項目の中の『炭水化物』が、飲料ではほとんど砂糖を示します。

例えば、『100mlあたり炭水化物9g』と書かれている500ml飲料であれば、500mlでは9×5=45gの砂糖が含まれています。これが、どれくらいの量かイメージがつくでしょうか?

コーヒー紅茶に良く使用するスティックシュガーが、1本3gです。

つまり、500mlではスティックシュガー15本を使用しているのです!驚きですよね!

飲み物の砂糖の量

WHOの推進する1日砂糖摂取量

では、45gの砂糖は、1日で摂取すべき砂糖の量と比べるとどうでしょうか?

多い?少ない?なかなか、1日の砂糖の量は普段考えませんよね。

WHOの推進する1日の砂糖摂取量は…、25gです。

つまり、45gはほぼ2日分に近いです。
若い人なら、ペットボトルジュースの1~2本は、1日で飲んでしまうのではないでしょうか?

砂糖入り飲料の摂りすぎでがんリスク増大 既成する国も

フランスの栄養と健康の関連を調査するNutriNet-Santeコホートに登録された18歳以上の成人10万1257人を対象に、糖分入り飲料(砂糖入りおよび100%果汁)および人工甘味料入り飲料の摂取とがんリスクの関連を集団ベース前向きコホート研究で検討した論文が今年の7月に発表されました。その論文では、全てのがんでリスクが増大したと報告しています。

参考:The BMJ「Sugary drink consumption and risk of cancer: results from NutriNet-Santé prospective cohort」

また、シンガポールでは、糖尿病の予防のために、砂糖が『中等度以上』含まれている食品などの広告を禁止したり、飲料や缶のパッケージに不健康なラベルを表示したりする対策をすることが決定したそうです。2020年から導入時期等は発表されます。

ケーキ

Take Home Message

これまでも糖分の摂りすぎに関しては述べてきましたが、何度も繰り返し脳に意識させないと、忘れてしまいますので、改めて紹介させていただきました。

私も、この記事を書きながら、甘えていた食習慣を改めたいと思います。
皆さん一緒に健康な体、健康な沖縄をつくっていきましょう。

「RHO3分健康講座」

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この記事を書いた人

三上華奈
RHO副代表。琉球大学在学中からRHOの活動に参加。
琉球大学医学部医学科を卒業し、現在は大阪で医師として勤務。