【RHO3分健康講座】第6回「運動のススメ①」

運動が健康に良いことは、皆さんもう嫌というほど聞いているかと思います。

運動が好きな人は自ら運動するので良いのですが、
「元々動くのは苦手、、」という方もいらっしゃいますよね。

そこで、今回から数回にわたって、運動のメリットをご紹介します。

最近の論文で、科学的に証明されたもの、されつつあるものを
出来るだけ取り入れたいと思いますので、是非、最新の情報を手に入れて下さい。

運動する女性

軽い運動で記憶力が向上!!

今回は、Proceeding of the National Academy of Science(PNAS)に、
2018年の9月24日に掲載された論文からご紹介します。

PNASとは、全科学領域の論文を年間3000本以上掲載している学術誌です。

ご紹介する論文は

「Rapid stimulation of human dentate gyrus function with acute mild exercise」

訳すと

「急性軽度運動を伴うヒト歯状回機能の迅速な刺激」

かなり難しい言葉になっています。
が、タイトルは気にせず、内容をご説明しましょう。
これを聞くと運動したくなりますよ!

まず、結論から先に言うと、
『軽い運動で記憶力が向上する』です。

学生の皆さんにはお得な話ですね。
また成人、ご高齢の方にもありがたい話なんです。

なぜかと言うと、認知症予防になるからです。

では、論文の内容を簡単にご説明します。

36人の健康で若い男女を対象に、軽い運動を行った場合と安静に過ごした場合の2回の実験をランダムに行いました。

ここでの「軽い運動」は、エアロバイクをゆっくり10分漕ぐ運動を行っています。

「安静に過ごす」は座った姿勢で安静に過ごす、です。

結果、軽い運動をした場合の方が、記憶力テストが向上したのです!

さらに、運動直後には、記憶に重要な役割を果たす、海馬といわれる脳の一部の領域が活発化していることが分かりました。
(図の色がついている部分です。)

また、海馬歯状回と周辺皮質との情報伝達が活発化していた人ほど、
記憶力のテストの成績が向上するという結果になっています。

軽度の運動と海馬の活発化
※Rapid stimulation of human dentate gyrus function with acute mild exerciseより引用

このように、普段は見えない脳の機能が目に見えると、理解しやすく納得できますね!

ちなみに、認知症の方では、この海馬が萎縮して小さくなっていることが多いのです。

体だけでなく、脳も若々しく!

ストレッチをする女性

運動すれば、筋肉が保たれ、骨が丈夫になる、といった身体の面だけでなく、
脳の若さ・機能も保つことができます!

どちらも、動かして使ってこそ、ですね。

この記事を読んだら、是非立ち上がって、軽くてもいいので体を動かしてみて下さいね。

やるのは「今」ですよ!

次回もお楽しみに~♪

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この記事を書いた人

三上華奈
RHO副代表。琉球大学在学中からRHOの活動に参加。
琉球大学医学部医学科を卒業し、現在は大阪で医師として勤務。